なりっぱなし

ネットゲームと言葉

私は数年間ネトゲ廃人的生活をしていたが、やめたのには理由がある。

他の長い期間オンラインゲームをやっている人共通のエゴさを見たからだ。
私に関わる人数の、ほんのすこしの人数だが、
そのエゴさの現れ方には個人差はあれど
「他人自分に合わさせようとする」
という点だ。しかもかなり強引に。
他人の行動を制限、もしくはムリに動かそうとする点において何も思わない。
そういう人間を沢山見てきた。
「明日何時に狩り行くから絶対INしろよ」とか。
私だって、ぼーっとチャットしてたい日もあるし、狩りに行きたい日もある。

もちろん私にも落ち度があって
最終的に相手のその強引さに合わせてしまう。
「押しに弱い」ということだ。

そういう生活に疲れ、リアルでも病んで休職して自然とネトゲから離れていった。

押しに弱いといっても一度は断る。
でも、やっぱりネトゲと言えども人間関係なので相手の気を悪くさせないような言葉を選ぶ。
やわらかい言葉をなるべく選ぶ。
きつくないので相手が更に強引に押してくる。
私は嫌なので色々な理由をつけて(チャットしたいから等)避けようとする。
遠回しになるから更に押される。
最後は向こうが行動に移し合わせないと
こちらが加害者になりかねないような状況を作られてしまう。
「仕方なく」相手に合わせる
心の中では不機嫌になっている。

どう考えても疲れるし、嫌だろう。

何度かそういうことが起こると、もう嫌な思いをしたくないので自分を守ろうとする。
嫌だと思ったことはかたくなに断る。
しかし向こうは「当然あなたも嬉しいはず」という思いで行動しているので
断られると悲しそうにしてみせる。
それを繰り返しているとどうなるか。

相手がエゴイストに見えて来ませんか?
相手に振り回されたくないという思いを元に行動した結果
相手にとってはこちらがエゴイストになっていき、そうしてエゴイストは増えていく。

ゲームはゲーム、リアルはリアル。線をハッキリ引けない事の甘さ
引きたいと思っていたはずの境界が曖昧になっていく。
それができなければつらくなっていくだけだ。

そして、最近は言葉を言葉のままでしか受け取れない人が非常に多いということ。
「遠回し」というものが通じない。

断りたいから遠回しに断っているのに「大丈夫ですよ^^」とか
通じないから理由をつけてハッキリ断っても
自分が頑張るからなんとかなるはずなど等の言い方をする。

言葉の裏に隠された相手の感情を読み取れないのはコミュニケーション不足なんだと思う。
ネットゲームでチャット等で話をしていると非常に何度もそれを感じた。

エゴイストに負けて、自分がエゴイストになるのは嫌だ。

だから、ネットゲームから離れて自分を見なおそうと思った。

こうして、テキストサイトを開くようになった今、『言葉』の意味を見つめなおそうと思う。

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